The die is cast.
ノーブルチルドレンの夏茜、公開中
2013-06-25 Tue 18:50
メディアワークス文庫公式HPにて、『ノーブルチルドレンの夏茜』後篇が公開されました。
(前篇も今まで通り読むことが出来ます)

『ノーブルチルドレンシリーズ』を始める際、コンセプトが二つありました。
一つは「現代のロミオとジュリエット」で、もう一つは「学園ミステリー」です。

僕自身は恋愛小説を勉強の意識でしか読まない人間で、
(じゃあ、何で恋愛小説ばかり書いているんだという話ですが……そんなことは僕が知りたい……)
読み手としては昔からずっとミステリーが大好きでした。

割と分かりやすいルートだと思うのですが、
小学生の頃に図書館にあった江戸川乱歩、ホームズ、ルパンにはまって、後々、新本格も読むようになって……という感じで触れてきました。

ノーブルチルドレンでは、やりたいことを十分にやったつもりですが、新人作家の拙さもあり、出来たことと出来なかったことがあります。
せっかく高校二年生が主人公の学園ミステリーだったのに、体育祭、文化祭、修学旅行と言ったイベントを何一つ消化していないことが少しだけ心残りでした。

最終巻を書いている頃にそんな話をしたところ、
「じゃあ、ユー、短編集を書いちゃいなよ」
と担当編集に言われ、
(もちろん、こんな口調ではないのですが、印象的には大体こんな感じです)
それが今回の企画のおぼろげな始まりとなりました。


最終巻まで書き、やり切った感も強かったので時間が空いてしまいましたが、現在、再び彼らの物語を起動させています。
当初の予定では高校時代の短編だけを書くつもりだったのですが、
ファンレターで頂く声は圧倒的に『愛情』時代の裏話を望むものが多く、
悩んだ末ではあるのですが、今回は読んで下さった方への感謝の一冊だと思いますし、刊行される短編集には、琴弾麗羅、桜塚歩夢、それぞれの短編を書くことに決めました。
(短編集の発売はまだ先ですが、待ち切れない方は、ぜひ『命の後で咲いた花』を読んで下さい。『愛情』時代の麗羅と緑葉が登場しています)




……つらつらと短編集のことを書いてきましたが、本題の『夏茜』の話を。

これは一学期の後半、4人が合宿に出掛けた先で起きた事件を追ったものです。
文庫本の時系列で言うと、『告別』第一話の途中に挿入されます。
まだギリギリ物語が平穏だった頃のお話しですね。

血のような赤い花が咲く<翡翠島>という離島で起きる事件です。
(心残りと言っていたくせに結局、体育祭、文化祭、修学旅行の話は書いていないという……)
ミステリーの王道はやはり「密室」です。
今回起きる「三重密室事件」のトリックは、実は中学生の時に考えたものでした。
当時はこれを一冊にまとめる力もありませんでしたが、修練を積んで大人になり、こうして形とすることが出来て嬉しいです。


また、『夏茜』を書いていて一つ嬉しいことがありました。
担当編集の三木さんに、
「ノーブルのミステリーとしては、これが一番良く出来ているんじゃない?」
と言って頂けたことです。
共に本を作る担当編集に褒めて頂けるのは、やはりとても嬉しいことです。
そんなわけで三木さんにも認めて頂けた短編なので、自信を持ってお届けさせて頂きます。
<青春ミステリー>って、こういうことなんじゃないかなと、自分としても一つの回答に辿り着いたつもりでいます。


PCでないと読めないようですし、そのPCにも相性があるようです。
ブラウザの問題でしょうか。
(僕はアップされた物を確認する際、「インターネットエクスプローラーで確認して下さい」と言われました。ほかのブラウザで閲覧出来ない方はIEを試してみて下さい)

読めないんです……という声を多く頂きます。
申し訳ないのですが、後ほど発売される短編集にも収録しますので、しばしお待ち頂けたらと思います。

久しぶりのノーブルチルドレン。
大勢の皆様に楽しんで頂けたら嬉しいです。



話は変わりますが、
本日、編集部に届いていたファンレターを頂きました。
お手紙は一ヶ月に1、2回の頻度で、まとめて僕の下に届きます。
大抵、新刊が出ると増えるのですが、今回、さすがに一度にこれだけ頂くのは初めて……という数が届き、とても驚きました。

大切に、大切に、読ませて頂きます。
いつも励みとなっております。
お手紙、本当にありがとうございました!

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