The die is cast.
コミック版『ノーブルチルドレンの残酷』第2巻発売
2013-10-21 Mon 03:00
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『シルフ』にて連載されていたコミック版『ノーブルチルドレンの残酷』第2巻(作画:幹本ヤエ様)が、10月22日に発売されます。
(土日を挟んでいたため、少し前にフラゲ出来ていたようですが……。)

そんなわけで、少しだけブログを書かせて頂きます。
感情に任せて書いてしまったので、日本語がめちゃくちゃかもしれないですけど……。


第2巻には最終回(第12話)までの連載分が収録されています。
予定されていた通り、1年かけてノーブル『残酷』が漫画として描かれたわけですが、
ページ数に限りがある中で、こんなにも美しくまとめて頂いて……と、感嘆すると同時に、改めて幹本さんの構成力に驚かされた第2巻でした。

毎月ネームをチェックさせて頂いていたのですが、あまりにも完璧なので、こちらからお伝えすることがほとんどがなく。
僕の仕事と言えば、細かい言葉の言い回しの修正(それも別に直さなくても良いかも……と思うレベルのもの)を、お伝えするという程度でした。

恐ろしく楽しかった上に、ネームが完璧過ぎて僕にはやることがないため、
正直、お金を頂くことに罪悪感を覚えるレベルの幸福な一年間でした。
メディアミックスはその性質上、原作者側にダメージが残ってしまう場合も少なくないわけですが、本当に、本当に、感謝、感謝の一年間でした。


コミカライズの作者さんが決まっていく過程で、シルフの担当編集から、
「幹本さんは漫画力の非常に高い方です」
と聞いていて。
僕は素人なので、その時点ではよく意味が分かっていなかったのですが、共にお仕事をさせて頂き、すぐに理解しました。
ああ、これが漫画力か……と、思い知りました。

読む漫画を選ぶ際に、絵の上手さで選ぶというのは誰にでもあると思いますし、僕も絵が好みだからと読んでみることは多々あったわけですが、
話を作る能力のほかに、厳然たる事実として漫画力って本当に存在するものだったのだと気付かされました。
分かりやすさとか、見せ方とか、一言では言い表せない複合的なものだと思うんですが、はっきりとそれを感じ続けた一年間でした。

小説と漫画で媒体も違いますが、凄く勉強になったし、
(普通は原作側に大なり小なり違和感が出るものだと思いますが)
何一つとして不満のようなものを感じることもなく、毎月、本当に楽しむだけ楽しんだ仕事でした。
改めて幸せだったなと、強く思う次第です。

終わりなんて来なければ良いのにと、何度思ったことか……。




ほかにも幾つか思い出を。

連載が始まる前から、幹本さんは麗羅の髪型をワカマツさんのデザインで動かせなかったことを申し訳なさそうにされていて。
(2巻のあとがきには、ワカマツさんのデザインを踏襲したイラストも載っています)
担当編集を交えて皆で食事に行った時、ワカマツさんに謝っていたことを記憶しているのですが。

僕とワカマツさんが二人で喋っていた時には、
あの麗羅、凄く良いですよね。
この世で最も格好良い男性の一人、藤原君(BUMP OF CHICKEN)テイストで、やばいっすよね。
鼻血が出ますよね。
と、幹本さんの不安をそっちのけで、盛り上がっていました。
(……主に喋っていたのは僕だったかもしれません)


ちなみに僕のベスト・オブ・麗羅は第六話(第二巻収録)で「へっ」と笑うコマの彼です。
あのコマの時の麗羅と吐季は、やばかったです。
やばいシーンは山ほどあるんですが、あの時の麗羅は、極めて重大にやばかったと言わざるを得ません。
だんだん形容詞が「やばい」と「凄い」しか出てこなくなってきました。
やばいです。


もう一つ。

幹本さんが描かれる麗羅と緑葉のやり取りの素晴らしさったらなかったわけで。
原作にないようなシーンも沢山あるわけなんですが、そのどれもが本当に二人に似つかわしくて。
皆さんにはコミック版を2冊読んでから、『命の後で咲いた花』を、もう一度、読んで欲しいです。
(自分で言うのも変な話ですが、現時点で作家としてのベストがこの単行本だと思うので、ぜひ読んで頂きたいです)


麗羅と緑葉。
ノーブルの4人の中で一番接点がなかったはずなのに。
多分、一番まともな友達があの二人だったんだろうなと、今は思います。
そんな二人のシーンは、25日発売の新刊『ノーブルチルドレンの追想』で僕も新しく描いていますので、そちらもぜひチェックして下さいね。

命の後で咲いた花命の後で咲いた花
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綾崎 隼

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あとは、ですね。

これももう何度も言ってるんですが、やっぱり見所は七虹です。
コミック第二巻には、七虹が登場する原作第三話も収録されているんですが、普通に女神ですからね。
ネームを見た段階から、ああ、これが女神って奴か。
などと思いながら、チェックしていました。

単純に自分の好みの問題で、背の高いヒロインが多々登場するわけなんですが、
ワカマツさんや幹本さんにお渡しした設定では、

千桜緑葉が170センチ。
舞原七虹が173センチ。

と、なっていまして。
彼女たちが並ぶと、普通に大女が二人という圧倒的存在感でして。
小説で書いているとあまり意識することがないんですが、漫画版で見ると、
緑葉も七虹も極めてでかいな……。
という現実を強く意識させられます。
そういうビジュアル面で再認識させられたノーブルの世界のバランスも、酷く個人的な話ではあるのですが、最高でした。

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語り始めたら、本当に終わらないんですが……。

コミック版で、やはりどうしても語らなくてはならないのが主人公の緑葉です。
漫画版は基本的に緑葉視点なので彼女の色が強くて。
吐季との恋に一喜一憂する様もそうですし。
何より髪を切った後が、本日何回目の形容詞か忘れましたが、凄くやばくてですね。
特に喜ぶ仕草がですね。
「はい、天使きた」
と、思いましたからね。

日常生活でありますか?
「はい、天使きた」
って思う瞬間が皆様にはありますか?
ないですよね。
ないに決まってるんですが、あったんですよ。
どうしようもない僕に天使が降りてきた状態ですよ。

がさつで我儘な緑葉なのに、あの緑葉なのにも関わらず、何故、彼女が天使になれたのか。
コミックを確認して頂ければ一目瞭然です。

P105の緑葉のポーズですよ。
あれを見た時、32歳男性、自営業は思いましたよね。
ああ、このポーズが天使かって。
こういうポーズをしちゃうと、人は天使になれてしまうのかって。



ここまで書いてきて、改めて読み直して見ると。
色気のある男の子がいて、背の高い女子二人が女神で天使だった。
みたいな結論になりそうなんですが……。
もちろん、見所はそれだけでありません。

物語のストーリーは原作が自分なので、言及しにくいところがありますが、
これ以上ないくらい、コミカライズとしては完璧だろうと、原作の立場で正直に思います。

願わくは、
この素敵なコミックを多くの方に手に取って頂き、楽しんでもらえたら、もうそれ以上に望むことはありません。

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コミックより遅れること3日後。
10月25日には新刊『ノーブルチルドレンの追想』も発売されます。

うちにも見本誌が届きました。

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アスキー・メディアワークスは株式会社KADOKAWAに吸収合併されたので、
今月からはKADOKAWAの本になります。
ブランドカンパニーとして各社残るらしいので、ほとんど何も変わらないらしいですが。

世の中、色々とありますね。
今までと装丁が変わるということもないので、その辺りはご安心下さい。



もう一つ。

5月に開催された<メディアワークス文庫200タイトルフェア>に応募して下さった皆様、ありがとうございました!
ワカマツさんのイラストを使用したブックカバーも発送されたようです。
当選された皆様、おめでとうございました!

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12月からは<4周年フェア>が行われるようです。
(半年に一回、何かしらのフェアが行われているのである……。)

またサイン本のプレゼントがあるようです。
(僕は『追想』だったかな)
しおりも当たるようなので、そちらも良かったら応募して見て下さいね。

それでは、新刊共々、よろしくお願い致します!

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綾崎隼

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