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2015-11-20 Fri 00:00
![]() 本日、11月20日。 18冊目となる新刊、『君と時計と嘘の塔』が発売されました。 既に並んでいた書店も幾つかあったようなので、もう手に取って下さった方もいるでしょうか。 本作は【講談社タイガ】という先月創刊されたばかりの新レーベルから発売されます。 アスキー・メディアワークス(現KADOKAWA)以外から出版するのは初めてですね。 少しだけ昔話を。 僕はデビューする際、3つの目標(?)を持っていました。 1:ファンレターをもらってみたい。 2:重版を経験したい。 3:他社から声をかけられたい。 1番はデビューの翌月に叶いましたが、2番が叶うまでには一年以上かかりました。 僕は子どもの頃から、ずっと小説を書いていました。 大人になってからも書き続けるためにプロを目指したので、デビューはスタートでしかありませんでした。 しかし、継続してプロであり続けることが簡単ではないということも分かっていました。 どれだけ書きたくても、大人の事情で出版させてもらえないという状況が起こり得るとも思っていました。 (デビュー前に、何冊チャンスをもらえるか担当編集に質問したこともあります) それで、別の版元から声をかけられていれば、デビューした出版社で本を出せなくなっても作家を続けられると考えていたのです。 予想に反し、2番が叶ったのはデビュー直後のことでした。 デビュー2作目である『初恋彗星』が出るか出ないかのド新人だった頃に、初めて声をかけて下さった方が、現在、講談社で担当編集をして下さっているKさん(と、あとがきで書きましたが、ツイッターではNさん……。)です。 なので、もう5年以上前の話になります。 創刊前から変節を見ていた、デビューレーベルですし、 メディアワークス文庫が大好きです。 編集部も、そこで執筆されている作家さんも。 幸いにも、自分が本を出せなくなるということもなく、 (大怪我で発売日が飛んだことはあったけど……。) 作家のいろはも一から十まで教えて頂き、 本当に楽しく執筆生活を続けられていて。 ありがたいことに、幾つかの出版社の編集者さんに声をかけて頂くことはあったのですが、 現状に何一つ不満がなかった(現在進行形)ので、 あえて他社でお仕事をしようという気持ちには、ずっとなりませんでした。 じゃあ、今回どうして別の出版社で仕事をしようと思ったのかというと。 理由は一つではないんですが、 結局のところ、一番大きな理由は、 【どうしても書いてみたい物語が、Kさんと話をしている時に浮かんでしまった】 ということなのだと思います。 5年以上前に声をかけて頂いて、 お仕事は何度もお断りしていたのですが、 ずっと、待って下さっていて。 時々、お話しもさせて頂いていて。 僕は小説の話が大好きなので、 会えば、こんな話を書いてみたいとか、こんな話を書いて欲しいなんて話になるんです。 思えば、最初に会った時、 「学園ミステリーを読みたいです」 と言われ、 「あー。今、まさに学園ミステリーの準備(ノーブルチルドレン)をしているので、別では書けないです」 みたいな話をしたこともありました。 そんなこんなで紆余曲折はありましたが、 今回、レーベル創刊という節目のタイミングで、講談社でもお仕事を始めることになりました。 (同期の野﨑まどさんや、よく相談をする紅玉いづきさんなんかもいらっしゃるので、全然、心細くない……!) 折り込みのチラシに明記されていた通り、 『君と時計シリーズ』は四部作です。 ラストシーンから逆算して書いていて、色々と仕掛けも満載なので、 最後まで手に取って頂けると嬉しいです。 スポンサーサイト
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