The die is cast.
デビュー五周年&新刊告知
2015-01-25 Sun 22:30
本日2015年1月25日で、デビューから丸五年となりました。
早かったような気もするし、とても長かったような気もするし、とても濃厚な五年間だった気がします。

デビューの頃に先輩作家さんに言われた言葉に、
「一年で二割が、三年で五割が、五年で七割が消える」
というものがあります。
書き続けていける人は限られるという趣旨の話なわけですが、実際に五年経って、同期を見まわしてみると、半分以上の方が書き続けているように思います。
ただ、出版不況で書店が続々と閉まっていく時代ですし、電撃の作家はともかく、世の中を見まわしてみたら、やっぱり言われた通りなんだろうなという気もします。
自分が過去に応募していた新人賞(他社の一般文芸)からデビューした作家さんのその後を追ってみても……


15冊も本を出せた現在の状況は、本当に幸福なものなのだろうと思います。
夢だった単行本(命の後で咲いた花)も出せました。
何度かメディアミックスの話を頂き、そのどれもが素敵な形に結実したことも幸運だったと思います。
(善意が成功に結び付くとは限らないので)


目標みたいなものは、ころころと変わっていくものですが、ひとまず今の目標は、もっと早く書けるようになることです。

書きたい物語があっても、作家になったばかりの頃は、
自分には無理だろうと諦めることもあった(技術、技量的な問題)んですが。
最近の本たち、
『命の後で咲いた花』の教育学部や医療現場の話。
『ノーブルチルドレンの追想』の海外の話。
『サクリファイスシリーズ』の離島の話
『未来線上のアリア』でのSF世界。
この辺りは、知らない世界を調べることで、形に変えていけた物語だったので、自信になったと言うか。
自分の中にない世界でも、取材を通して描いていけるんじゃないかと思えるようになりました。
多分、それがこの2、3年で起きた一番の変化で。
書けるんじゃないかと思う世界が増えたことで、より一層、多くのアイデアが湧いてくるようになりました。

せっかく書いて良いと言って頂ける状況にいるわけだし、そもそも書きたい物語だって、こんなに沢山あるわけだから、もっと早く書けるようになれたら良いな、と。
五年間、年三冊ペースでやってきたけれど、今年は少しギアを上げて、四冊くらい出せるペースで頑張れたら良いな、と。
そんなことを思うのです。

出来るかは分からないけれど。
気持ちとしては、そんなことを考えながら迎えた五周年でした。



五周年の節目の月に、新刊を発売することは出来ませんでしたが、
今月のMW文庫に入っていた折り込みチラシにて、新刊が告知されました。

新刊のタイトルが『レッドスワンの絶命』であること、それが青春小説であることは、
『アリア』のあとがきに書いた通りですが、ようやく続報が出ましたので、こちらでもお知らせ致します。

二年前に出版した初めての単行本、『命の後で咲いた花』は3周年記念作品として発売されたわけですが、これから発売される『レッドスワンの絶命』は、5周年記念作品となります。
発売は3月で、再び、大好きな単行本の形で出版出来る運びとなりました。



告知されたあらすじを、ここでも書いてみます。
こんなお話です。


新潟屈指の名門、赤羽高校サッカー部『レッドスワン』は、廃部の危機に瀕していた。
しかし、チームが廃部寸前に追い込まれたその時、救世主が現れる。
絶命の運命を覆すため、少年たちの最後の闘いが今、幕を開ける。



僕がサッカーを愛していることは、拙作を読んだことのある方には伝わっている気がするのですが、
(何しろ大人になってから、サッカー&フットサルだけでも3回骨を折っていますし……。)
今回、とうとうサッカーを題材にした小説を書くことになりました。
舞台は高校サッカーです。

サッカーは1チームが11人の、しかも流動的なスポーツです。
とてもじゃないですが小説には出来ないだろうと、ずっと考えていました。
それこそ10年くらい、そう思い込んできました。
自分がサッカーを愛しているからこそ、納得出来ない形で描くなんて、絶対に考えられないことだったからです。

しかし、これしかないだろうという解法を見つけ、
どうしても届けたい物語が生まれ、
ついに書くに至ってしまいました。

また、告知された通り、
今回、再びイラストをワカマツカオリ様が描いて下さいます。
物語と共に、そちらも存分に、正座をしつつ、お待ち頂けたらと思います。



『レッドスワンの絶命』は、高校生の部活動を主題にした青春小説です。

僕は小学生の頃から小説家になりたいと考えていましたが、どんな物語を書きたかったのかと問われるならば、それは、即答で「友情の話」でした。
プロになってからは恋愛小説を書く機会が多かったものの、今でもその気持ちは変わっていません。

3周年記念の『命の後で咲いた花』は<恋愛小説>でした。
そして、
5周年記念の『レッドスワンの絶命』は、<友情の物語>になっています。


発売までは、まだ二ヶ月ほど間がありますが……。

『レッドスワンの絶命』が一人でも多くの方に届いてくれたら嬉しいです。

五周年

別窓 | 徒然雑記 | コメント:5 | トラックバック:0 | top↑
<<『レッドスワンの絶命』書影と発売日 | 綾崎隼の徒然雑記 | 過去のブログ記事について>>
この記事のコメント
5周年おめでとうございます!
本屋さんでワカマツさんの絵に惹かれて綾崎さんの本を手に取ってから5年経ったのかと感慨深いです。

そして新刊、楽しみです。
単行本での刊行ということなので明日にでも本屋さんで予約してきます。
前回は中々見つけられずに何店舗か探しまわったので。
次のあとがきでは骨折のお話がないことを祈ります。
2015-01-25 Sun 23:34 | URL | みゆき #-[ 内容変更]
5周年おめでとうございます!どの作品もとても楽しませてもらいました。新作は友情ものということで楽しみです。これからもがんばってください。
2015-01-26 Mon 15:51 | URL | Miiiina #-[ 内容変更]
五周年本当におめでとうございます!
次回作がサッカーの話ということで綾崎先生のサッカーへの想い?がつまった、身近に感じることができる作品なのかなぁ?と楽しみにしています。
先生の単行本がまた1つ増えること、とても嬉しいです。発売待っています(^^)
2015-01-26 Mon 22:13 | URL | 亜希 #-[ 内容変更]
5周年おめでとうございます
高校生のときに綾崎隼さんの作品に出会って、引き込まれに引き込まれて、全作品を
何回も何回も読み返しました。

全ての作品が大好きです。

これからも綾崎隼さんが書き続けられる限り、
作品を書いてください。

何年たっても、読み続けます!
2015-01-26 Mon 23:18 | URL | いずみ #vitlXeMA[ 内容変更]
5周年おめでとうございます!
アリアを読んでからずっと新刊を楽しみにしていたので、嬉しいです!しかも、単行本で読めるとは‼︎あと2カ月待ち遠しいです!

これからも頑張ってください!応援しています!
2015-01-31 Sat 19:41 | URL | あやの #-[ 内容変更]
top↑
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
top↑
| 綾崎隼の徒然雑記 |